Kidds Game Room

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僕の名前は星条瞬?(せいじょう しゅんや)。 どこにでもいる普通の小学4年生だ。 僕たちは、本当に、どこにでもいる普通の小学生「だった」。 だけど、僕たちは、普通ではなくなったんだ。 キンコンカンコーン。 放課後のチャイムがなった。 「おいシュンヤ、一緒に帰ろうぜ」 僕の隣のクラスのマサルくんがそう言った。 彼は佐藤マサル(さとう まさる)。 スポーツ万能の小学生だ。 「うん今行く」 僕はそういうとランドセルを担いだ。 教室を出た。 するといじめっ子の熊森和麻(くまもり かずま)くんが僕を呼んだ。 「おいシュンヤ、マサル! お前らちょっとこっちこいよ」 カズマくんがそう言うので、僕たちは仕方なく行くことにした(殴られるのが怖いので)。 マサルくんも、僕と同じでカズマくんに着いて行くみたい。 なんか、視聴覚室に行くみたいだ。 僕とマサルくんとカズマくんは視聴覚室に着いた。 すると、僕たち以外に7人いた。 「おう。これで全員か?」 「間違いないよ」 「なに? こんなとこ呼び出して」 同じクラスの海田さんと小澤さん。それに隣のクラスの神楽くんだ。 それ以外にも知らない子達がいる。 上級生も下級生もだ。 「お前らも下駄箱にこんな紙が入ってたんだろ?」 「何で知ってるの?」 「そりゃ俺も入ってたからだよ」 あれ? そんなの僕は知らないよ? 「ちょっと、私そんなの知らないんだけど!?」 「あたしもよ。それなのに熊森くんにむりやり連れてこられて……ねえ?」 僕と同じだ。 「そりゃ、シュンヤと小澤と海田のは俺が勝手に預かったからな!」 「ひどーい!」 「勝手に下駄箱覗くな!」 そういうことか。 それにしても酷いよ、カズマくん。 「とりあえずそれ以外は知らない顔もいるな」 「それじゃ、上から順に自己紹介な!」 「はあ?」 「別に自己紹介ぐらいならいいんじゃないか? すぐに帰るんだし」 ……というわけで、なぜか僕達は自己紹介することになった。
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