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『第一ゲームは「じゃんけん」です。じゃんけんをして2本先取した方の勝利です。グーチョキパーの三つから選ぶのは本来のじゃんけんと同じですが、一度出した「手」は二度と出せなくなります。
あなたの部屋のパソコンで出す「手」を選んでください』
よくわからないけど、とりあえずじゃんけんをすればいいのかな。
ちょうど近くにパソコンもあるし。
ハルくんが近づいてパソコンの電源を入れると、グーチョキパーの絵が書かれた画面が出てきた。
これでやればいいのかな?
「……これか」
「誰がやればいいの? これ……」
「起動した木山がやれよな」
「えっ、僕……?」
色々話していると、またあのロボットみたいな声が聞こえた。
『今回ゲームをしてもらうのは……
「セイジョウ シュンヤ」君です』
えっ、僕?
「シュンヤ、お前だってよ。
なんだ、決まってんなら早く言えよな」
「頼むわよ」
よくわからない内に僕は椅子に座らされて、じゃんけんを始めさせられていた。
じゃんけんぐらい……僕でもできる、と思う……
どうせ負けても参加できなくなるだけなら適当に負けてもいいわけだし。
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