初恋の相手はお父さん

10/13
前へ
/143ページ
次へ
「……オトメ起きなさい」 誰かが私を呼ぶ声が聞こえてきた 「オトメ起きなさい」 「んん?響お母さん?」 重たい瞼を開けるとそこには銀色のローブを着た響お母さんが居ました 「寝るのならベットで寝ないと風邪になるし疲れも取れないわよ?」 「あれ?私何時の間に寝ていたんだろ?」 「起きた所悪いんだけどセバスさんから貴女が報告があるって聞いたのだけど?」 「あ、そうだった。お父さんは部屋に?」 「ええ、行きましょ」 眠気を無くしそのままお母さんの後ろに着いて行った 「お兄様、オトメを連れてきましたよ」 「入ってくれ」 扉越しから聞こえるお父さんの声を聞きお母さんは扉を開ける中には居る。私も入るとお父さんは何かを読んでいたのか眼鏡を掛けていました。秘密ですが凄くドキドキしました 「それで?報告とは何だ?」 眼鏡を外しオトメの方に視線を向けるとオトメも先程までの思考を切り替えた 「私とユメちゃんとアレシアちゃんで今日ギルドで近くの森で討伐依頼を受けたんですが森に入ると魔物は愚か動物の鳴き声や気配が一切有りませんでした」 「続けてくれ」 「はい。少し森を進むと開けた場所に出たのですが奥の方で三つ首の狼と何処かの学生服を着た男子生徒が戦っていました」 「その男子生徒の戦闘方法は?」 「戦闘スタイルは素人に毛が生えた程度で力はそれとは逆にかなりの力を感じました」 「そうか、お疲れ様」 「ううん、この位は大丈夫だよ」 報告を終えてソファーに座ると響お母さんが紅茶を入れてくれたので飲むことに お父さん達を改めて見てみるとあれから約5年は経っているのに容姿が殆ど変わってないんだよね。寧ろ響お母さん達は顔付きとかは変わってないのに大人の色気が出てきてるんだよな それに一番驚くのはお祖母ちゃん達の見た目が殆ど二十代前半に見えるのは少しズルいと思うなぁ
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

148人が本棚に入れています
本棚に追加