初恋の相手はお父さん

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「これの名前は妖魔刀(ようまとう)の大蛇って名前よ」 箱から大蛇を取り出すと柄と鞘が赤く塗られ鞘から抜くと刃の方もほんのりと赤くなっていた 鞘に納めてお母さんの方を見るとニコニコと笑っていた 「とうかしら?中々の代物でしょ?」 「うん。刀身は何て言うか魅了されそうになるけど何処か妖しい雰囲気を放っているし、なにより私の手にしっくりと馴染むこのピッタリ感は」 「喜んでもらえて良かったわ」 「それよりも何で妖魔刀なの?前に聖魔剣を貰ったけどどれも魔剣や聖剣なんて霞むくらいの美しさと能力を持ってるよ?」 昔にお母さんが初めて私だけに作ってくれた聖魔剣は闇を切り裂き光を闇に染める程の強さを持ちその強さは聖剣や魔剣なんてただのオモチャにしか見えない程の代物だった 今では私の相棒でギルドに行く時は常に持ち歩くのが当たり前になっている程に 因みに聖魔剣の能力は ・闇属性と光属性が一時的に使える ・闇属性と光属性の攻撃を一切無効化し相手に跳ね返す ・一時的にだが身体能力を極限まで上げる事が可能 ・自分が思い浮かんだ状態で手から洋菓子と和菓子が作り出せる(自分が食べた事のある物限定) 絶対に最後の能力はお母さんが悪ふざけで作ったものだよね……。まあ、意外とこの能力は使っているけどね♪
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