初恋の相手はお父さん

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「オトメ早く起きなさい。春休みだからって寝てたら体が鈍るわよ?」 夢の微睡みの中よく知った声が私の意識を夢の中から現実に引き戻した 「………あれ?お父さんとの結婚式は?」 「何を言っているのかしら貴女は?」 ベットから上半身を動かすと溜め息を吐きながら苦笑いをしているユカリお母さん 「あれ?今何時?」 「もう朝の7時よ。オトメが寝てる内にユメちゃんとアレシアちゃんが鍛練に来てるわよ?」 ユカリお母さんの言葉を聞き近くにあった時計を確認すると時間は7時5分となっていた 「遅刻だぁぁぁぁぁ!!何で起こしてくれなかったの!?」 「だって、寝てる時のオトメったら夢の中で『お父さんと結婚出来るなんて夢見たい』って言って起きなかったのよ?」 ユカリお母さんの言葉を聞き私は軽く絶望した 『あぅぅ、夢の中ではお父さんと結婚式の最中だったのに何でこんな時に限って良い所で終わるんだろう』ズーン 「早く着替えて訓練所に行かないとお父さんが来てお説教されるわよ?」 「お父さんのお説教なら三時間はイケる!」 「バカ言ってないでさっさと準備して行きなさい」コツン 「はーい」 ベットから下り急いでジャージに着替えて響お母さんから貰った桜色の大きなリボンを着けて部屋を出ようとした時だった 「どうしたの?」 「……ユカリお母さんから凄いお父さんの匂いがする」 「………」ピク 今、微かに眉が動いた 「まさか昨日の夜、お母さん達でお父さんを求めたでしょ」 「……な、何の事かしら?」プイ 明らかに私と視線を合わせない様にした! 「ズルいよ!私も混ぜてよ!」 「駄目に決まってるでしょ。まったく早く訓練所に行きなさい」 「………この話は鍛練が終わったらじっくりと聞かせてもらうからね」 そう言い残して私は全速力で訓練所に向かった
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