学校の先生

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 それは意外な一言だった。  そしてその後にはもっと辛辣な言葉を聞かされた。 「私さ。モテるって分かったの。あの後医者からもメール来て。他の人からもメールきてね。先生だけじゃないって思ったら、気が楽になったというか、オープンな気分になったの。そうしたら、先生なんてどうでもいっかなって。月収少ないし、顔だけだし」 「ちょっと。何それ! 私は、私はあきらめたんだよ!」  そう言うとお姉ちゃんは鼻で笑った。 「フラれたんでしょ」  得意気に言うお姉ちゃんは、私の知ってるお姉ちゃんじゃなかった。  自信に満ちて、何にも揺るがない人になっていた。  婚活がそうさせたのか。  もともとそういう性格だったのか分からない。  一緒に来て欲しいと懇願するような、そんな人ではなくなっていた。   「お姉ちゃんの馬鹿!」 「馬鹿って言われる筋合いない」  私は自分の部屋に入り込んだ。  そして、溢れる涙を必死に堪えた。
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