2.

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ふと気付くと、テーブルの上の空き缶が山になっていた。 調子に乗って飲み過ぎた。 また管を巻く前に帰らなきゃ。 そう告げようと横を見ると、肩が触れるほど近くに荒潟がいた。 股の間にハイドを抱え、無邪気な顔で頭を撫でている。 俺の中で、唐突にスイッチが入った。 …俺はこれから、この男とセックスする。 手を伸ばし、荒潟の肩を抱いた。 肩幅が広くて、正確には掴んだ、と言った格好だ。 荒潟が驚いた顔で俺を見る。 それでも俺は顔を寄せた。 すると、向こうからキスをして来た。 久し振りのキスだった。 振り返れば、健志とも暫くしていない。 いつもなら緊張して楽しむ余裕など無いのだが、アルコールが俺を大胆にした。 荒潟が俺に覆い被さって来る。 俺は彼の肩に両腕を回し、ぎゅっと抱き締めた。 香水の匂いはしない。 健康的で男らしい、太陽の香り。 Tシャツを脱がすと、筋肉の付いた褐色の肌が現れた。 格好良いな。 俺は手を這わせて張りのある胸や割れた腹筋を撫でる。 それだけで興奮して、俺の中心が硬くなる。 上に跨っている荒潟に俺の熱が伝わっているようで少しばかり照れが入るが、今更やめるつもりはない。 のだが…。
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