2.

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荒潟がぽつりと言った。 「で、この先どうすればいい?」 「は?」 興醒めするような事言うなよ、と思ったその時、彼が呟いた。 「俺、男とした事ないんだ。」 「えっ?」 だってあんた、その容姿なんだからモテるだろ? 俺がぽかんとしていると、荒潟が頭を掻いて言う。 「俺、ゲイじゃ無いから。」 「ええっ? で、でも、荒潟さん、ジョーズに通って…。」 「ああ、あそこはたまたま仕事で入って、マスターが親切だから飲みに行ってるだけ。 男漁りするつもりはないよ。」 そんな馬鹿な…。 俺、やる気満々だったのに…。 いや、それより、この状況をどうしよう? 気分が萎えるのと同時にアソコも萎えて、俺はソファーから起き上がる。 すると、荒潟が俺の腕を掴んで言った。 「2階に行こう。」 嘘だろ? 本当に俺とヤるつもり?
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