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俺は慌てて彼を止めた。
「誘ったのは俺だけど、無理しなくていいから!」
荒潟が首を傾げて答える。
「誘ったのは俺の方だろ?
家に連れて来たのも、セックスしようと思ったからだよ。」
「だ、だって、あんたノンケじゃん!」
「男に興味は無かったが、将平とはヤってみたい。」
正面から宣言され、返す言葉が無い。
それをどう受け取ったのか、荒潟は俺をぐいぐい引っ張って、2階のロフトへ連れて行った。
ロフトは6帖ほどの広さがあったが、天井が三角屋根で両端が低くなっている。
床の半分はマットレスと布団に覆い尽くされ、ベッドで言えばキングサイズ並みの広さがあった。
その傍らに、衣類が山のように積まれている。
畳んでいる物もあれば、脱いだまま放り出したと思われる塊もある。
荒潟は強引に俺の体を押して布団に転がし、シャツのボタンを器用に外して剥ぎ取った。
俺はまだ中にTシャツを着ていたが、決意とは裏腹に彼の手首を掴んでいた。
すると、彼は手を止めて言った。
「嫌か?」
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