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美味い料理をガツガツ食っていると、奥さんがカウンターから身を乗り出して言った。
「将平くんの食べっぷり、気持ち良いわ!」
それを聞いて嬉しかったのも束の間、俺は急に不安になって尋ねた。
「俺、下品だったでしょうか?」
その一言で、周りがしんとなった。
…ああ、俺、また変な事言ったんだ。
すると、奥さんが傍に来て俺の頭に手を置いた。
「いっぱい食べてね。」
俺、23なんだけど。
でも彼女は優しく俺の頭を撫でている。
隣の荒潟も冷やかさないから、俺はされるがままに料理を頬張った。
「…食い過ぎた。」
俺は荒潟の家に着くなりソファーに寝転がる。
蔵の主は
「将平、先に風呂入るからな。」
と俺に声を掛け、裏口に向かって歩いて行く。
彼の裸を見たい気もしたが、何しろ体が重くて起き上がれない。
そうこうしている内に、荒潟は素早く服を脱いで外に出て行った。
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