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ロフトに着くと、荒潟が寝ていた。
起こさないようにそろそろ進む。
そして彼の隣に体を横たえた途端、
「待ちくたびれた。」
と声がした。
振り向くより先に腕を掴まれ、勢い良く引っ張られた俺は、厚い胸に顔を押し付けていた。
逞しい体。
風呂上がりのせいか、今は陽の匂いより石鹸の香りがする。
肌は弾力があって滑らかで…。
ああ、やばい。
俺の下半身はすっかり反応してしまった。
すると荒潟が、いきなり俺のアソコに触れて
「お、硬くなってる。」
と言った。
誘うような淫靡な言い方では無く、子供が好奇心丸出しで面白がっている感じ。
俺は、ノンケの男とセフレの関係まで発展した事のあるゲイ友の話しを思い出した。
『セックスの時、ガキみたいにがっ付いて来て、ムードねえんだよなぁ。だからヤリ友でいいって割り切った途端、俺を女扱いしたりする。もう意味分かんねぇ。』
きっと、ノンケの相手も俺達の心情が理解出来なくて、やっぱり困った事だろう。
まあ、ゲイとの付き合いを真剣に悩んでくれる奴なんて滅多にいないけど。
ノンケどころか、ゲイ同士でも稀だし。
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