4.

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荒潟の家に着き、俺達は風呂に入った。 順番に、ではなく、一緒にだ。 荒潟は節約の為だとか何だとか言っていたが、入ってすぐに俺を気遣っての事だと分かった。 俺の掌が濡れないように、彼は髪や体を洗ってくれる。 照れがあったが平然としてた方が格好が付くと思い、俺は彼に身を委ねた。 それでも、俺の緊張は彼に伝わったらしい。 荒潟が石鹸だらけの俺の体にシャワーを掛けながら言った。 「将平、洗って貰うの初めてじゃないだろ?」 元カレの事を示唆していると分かっていたが、俺は敢えて話しを逸らした。 「俺がいた施設は、年上の子供が下の子の面倒を看る規則があったから、小学生くらいまでは風呂も必ず2人以上で入ってた。 だから他人に体を洗って貰うのは初めてじゃないよ。」 健志の話しはしなくて済んだが…。 荒潟は別の方に喰い付いて来た。 「え?それじゃ、ゲイ同士でペア組んで入ってたのか?」 んな訳ないじゃん! 俺は頭を抱えたくなったが、興味津々のノンケに教えてやる事にした。 「自分がゲイかストレートかなんて意識すんの、思春期迎えてからだと思うよ。 オナニーは年上の子から教えて貰ったけど、異性より同性とエッチしたいかどうかなんて、判別つかなかったし。」
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