4.

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俺は慌てて浴槽の縁を掴み、立ち上がろうとした。 しかし彼は俺の体を掴んで離さない。 「荒潟さん! 俺、女じゃないし、その…、ゲイだから! こう言うのヤバいって!」 俺の訴えにも動じず、荒潟は平然と言い返す。 「いいじゃん。 これからセックスするし。」 どうしてこんなに強引なんだろう? と思っている間に、荒潟は俺の体を押し上げるようにして浴槽から立ち上がり、にっこり笑って言った。 「傷口が開くと困るから、もう出るか。 続きはロフトだな。」 そして荷物を運ぶように俺を2階まで連れて行った。 荒潟とセックスした。 天窓から午後の陽光が降り注ぐ中、全てを晒すのはかなり勇気がいったが、開き直って彼に好きなだけ触らせた。 荒潟は男を相手にするのは初めてだと言っていたが、ローションを使って器用に解してくれた。 「女だって解してやるんだから同じだろ? ほら、もっと足開いて。」 「女の子ともアナルセックスしてるの?」 俺が尋ねると、荒潟が珍しく動揺しながら答えた。 「しないよ! アナルはおまえが初めてだ。」 俺は正直疑ったが、指を突っ込まれて忽ち我を失った。
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