背景

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その歴史は古く、いつ発生したのかすら定かではない裏司の一族は、古来より、その【生き方】を変えずに現代まで来ました。 リスは代々、女性がその役目につき、今までの歴史で女の子しか産みません。 国を揺るがす敵【天敵】を倒したリスは、故郷の山に戻り、その【協力者】との間に子供をもうけます。 そして、子供(女の子)が産まれると同時に、その子(新しいリス)の為に、武器を2つ作ります。 先代のリスは自分の左腕を武器の素材とし、【協力者】がその武器を完成させます。 そして完成後、【協力者】はその任務をとかれ、新しいリスの最初の獲物として狩られなくてはならないという運命を持ちます。 先代のリスはその後、12年に渡り、裏司としての知識、技術、戦闘方法のみを教え込み、新しいリスが旅立つ時に最後の獲物として狩られなくてはならないという運命でその生涯を閉じます 大半のリスはこのサイクルで生きていましたが、例外が霧羽 優輝 です。 彼女は、子種を宿したまま一人で山に戻り、一人で子供を生み、一人で次のリスのための武器を作りました。 そして、生まれたリスである霧羽求(きりうもとめ)と最後の試練で戦いますが、右腕一本で勝ってしまい、リスとして二回目の旅に出るイレギュラーがありました。
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