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涙、鼻水、嘔吐が止まらず、ソファーの下に倒れ込む。
「大丈夫か?」
夫は優しく背中を摩ってくれる。
「今はな……」
摩りながら話を続ける。
「カニクリームコロッケを超える作品を開発中で……」
罪悪感が体中を駆け巡る。
「今日試作品が出来たんだ……」
力強い夫に顔を見る。
夫の目線は、徳子が倒れ込んだ時に散らばった物を次々に追い、
「ビールなんだけど、中々上手く出来たと思う」
飲み終えた空き缶の上で止まった。
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