第1章

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チャイムが鳴った。 「はい、はい、はい」 徳子は急いで玄関へ向かう。 「お届け物です」 扉の先の声に慌てて飛び出し、 「ありがとう」 さっさとサインを済ませて荷物を受け取り、そそくさと部屋の中へと戻る。 「ふ~っ」 大きな溜息を一つ吐いて荷物を開ける。 中から出てきたのは冷凍された真空パックに 【カニクリームコロッケ】 と大きく書かれていた。
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