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「普通に考えれば……登下校を共にしたり、デートをしたり、常に連絡を取り合うということだろう」
「冷静に言ってんじゃねーよ。……そんなの無理、却下!意味分からないし、私はもう帰るから」
思わぬ提案にまだ頭は混乱している。このまま動揺した姿を駿河に見せるのもシャクだと思い、急いでカバンを手に取り、立ち上がって部屋から出ようとした。
「……き、君の秘密を……橋本達に話してもいいの?」
ドアノブにかけようとしていた手が止まった。
何、今の。聞き間違いじゃないよね?
「僕に協力しなかったら……君が学校で猫被っている件、男子に話すかも……」
……どうやら、聞き間違いではなさそうだ。
私、生まれて初めて脅されているようです。
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