第2話 秘密

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……どうしよう。 レオたちが駿河の言葉を信じるとは限らないけど、私に対して変な先入観を持つかもしれない。 ぶりっ子キャラうざい、と言われて、皆から嫌われてしまうかも。 そうなったとしたら、これからの学園生活に支障をきたしてしまう。 「じゃあ、あんたが女の子苦手っていうのもばらすけど?」 「……別に隠してない」 何こいつ、女の子苦手で私のこと怖がっていたくせに。 脅してくるなんてどういう思考回路しているわけ。 でも、駿河には腹が立つけど、今はこいつの言うことを聞く以外にいい解決法が浮かばない。 「分かった、協力し合おう」 ――駿河綾人には出来るでけ関わらないようにしよう。 その考えは本当に正しかったと思う。 関われば関わるほど、厄介ごとしか生まれないような気がした。
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