第2話 秘密

14/28
前へ
/28ページ
次へ
無駄に多い草(w)にも腹が立ってくる。 ”二重人格クソやろう”とだけ返信して、母の待つリビングへと向かった。 深緑色の布地のソファに腰を下ろし、再びスマホを見ると、またメッセージが届いていた。 ”莉緒ちゃんひどすぎウケるwwwそんな言葉づかいじゃダメっしょwww” 「するがあやとーーーーー!」 近くに母がいるのは分かっているけれど、怒りが爆発して叫んでしまった。 「莉緒、綾人くんがどうしたの?」 「……ごめん、その名前はいま禁句だから」 「禁句って、今大声で叫んでたじゃない。変な子」 お母さんは首をかしげてキッチンへと戻っていった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加