第2話 秘密

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とりあえず駿河からの連絡は全部スルーし、家の中では駿河との約束も忘れることにした。 別に私をいじめていたことで恨んではないけど、苦手であることは変わりない。 好きか嫌いかと言ったら、嫌いなほうだ。 そんなやつと一日中連絡を取っていたら頭がおかしくなりそうだ。 「全てが夢でありますように、何も無かったことになりますように、駿河が明日学校休んでいますように」 そんなくだらない願いを何度も神様にお願いして、眠りについた。 ――その翌日。 「莉緒、今日は元気がないね」 「いやあ、昨日ちょっと寝不足でさ……」 登校中、美鈴に心配されたけど、昨日の出来事をとても話す気にはなれなかった。
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