第2話 秘密

18/28
前へ
/28ページ
次へ
私のスマホには、駿河からのハイテンションなメッセージが何通も届いていた。 同じ空間にいるのにスマホで連絡をよこしてくるのは、女の子が苦手だからなのだろうか。 ”おはよーう!橋本から寝不足だって聞いたよ。寝ぼけて本性出さないようにねwww” ”今日は学級委員会があるらしいけど、俺教室で待ってるから、一緒に帰ろうゼ☆” レオってば、何やら楽しそうに話してると思ったら、私との会話内容を駿河に話していたのか。おしゃべりな人なのかもしれない。 そして、駿河はやっぱり一緒に帰ろうと言っている。 昨日のことは夢であった、という微かな希望を込めて登校したけど、これがまぎれもない現実だと思い知らされる。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加