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駿河の住んでいるマンションは、想像をはるかに超えた立派なマンションだった。
大理石の玄関にカウンターキッチン。広々としたリビングルームは軽くパーティーが出来そうなくらいだ。
「綾人、莉緒ちゃんを部屋まで案内してね。あとでケーキと紅茶を持っていくから」
「えっ、私はおばさんと3人で一緒にお話ししたいですけど」
「あら、莉緒ちゃんったら嬉しいことを言ってくれるわね。……でも、おばさんがいたら若い二人のお邪魔になっちゃうわ、うふふ」
おばさんの謎の計らいによって、なぜか私は駿河の部屋まで行くことになった。
「…………どうぞ」
「お邪魔します……」
別に、男子の部屋に入るなんてどうってことはない。
中学の時だって、男友達の部屋で一緒にゲームしたりしていたし。
でも、相手が駿河綾人だと変に緊張してしまう。
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