第2話 秘密

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「莉緒ちゃん、ごめんねぇ。綾人ってとっても無口でしょう。いつの間にか女の子のことがとっても苦手になったみたいで。よかったら莉緒ちゃんから話を振ってあげてね」 「え?……は、はい」 おばあさんは言いたいことだけ言い終わると、颯爽と部屋から去って行った。 今さらっと駿河の秘密をバラしたように感じたけど……気のせいか? ケーキが来ても一向にテーブルには近づこうとしない駿河の様子をうかがう。 私が駿河のほうに体を向けても、彼は一向にこちらを見ようともしない。 「ねぇ、本当に女の子が苦手なの?」 「…………はい」 「いつから?」 「………………幼稚園、くらい」 よっぽど私と話したくないのか知らないけど、私の質問に対する彼の反応は亀並に遅く、声も消えるように小さかった。
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