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「な、何それ意味わかんないし。私のほうが、あんたのせいでこんな性格になって、全くモテなくなったんだよ!だから私は、高校デビューして、恋愛しようって思って……」
しまった。勢いにまかせて余計なことまで話してしまった。
こんなヤツに高校での目的をばらしてしまうなんて、不覚すぎる。
「僕だって……同じ。変わらないと、恋愛も出来ずに、何も経験のないまま……死ぬことになる……」
ネガティブな言い方だけど、駿河も私と同じように自分を変えたいと思っているのは分かった。
私たち、同じことがきっかけでトラウマを抱えて、それを克服したいと思っている。もしかして、似たもの同士?
「じゃあ、お互い頑張るしかないじゃん。私はすでに努力してるし、あんたもちょっとは頑張れば」
「…………はい」
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