第2話 秘密

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「言いたいことあるならさっさと言えば?」 「言います、すいませんごめんなさい」 ちょっと声を荒げたらすぐにおびえて謝ってくる。 まるでおびえた子犬みたいだ。 「それで、協力って何よ」 「た、たとえばその…………付き合う練習をする、みたいな感じの……」 「………はぁ?!」 まさかの提案に、思わず顔が熱くなる。 これ、絶対顔が赤くなっているパターンだ。 その一方で、駿河はこっちを見ようともしないけど、慌てることなく涼しい表情のままだ。 「僕たちが付き合ったら、二人とも目標を達成するし……苦手克服のリハビリになるかも……」 「あ、あんたバカじゃない?そんなん恋愛じゃないし!れ、練習って何すんの」
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