1) ぼくんち
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本当に「処女を捨てたい」なんて、 そんなくだらない理由だったのか。 それすらも分からぬまま。 チャラい川崎や、見知らぬ男に奪われるよりは マシかと思い、俺は、初めての男となるべく、 名乗りを上げた。 希美はただ俺の顔をジッと見つめ、 それから、不安そうに頷いて。 …その2日後に、決行したのだ。 テキパキと、まるでテキストどおりに。
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