同窓会

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・・・。 「彼女、優しかったよなー、俺たちさんざんシカトしまくったのに、『まさかー』なんて言ってごまかしてくれて・・・・」 ヒグチは自分に言い聞かせるようにもう一度いうと、ビールをあおった。 その後、ヒグチはなにかたまっていたものでもあったのだろうか、会が終盤を迎えばらけ始めた後も絡め取るようにボクを二次会に誘おうとしていた。 しかし、翌朝の仕事のことを考えると『かりそめの関係』にこれ以上時間を費やすわけにはいかない。ボクはあいまいに参加を濁すと幹事のヒガシヤマに会費の五千円を託し、外へ出た。
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