同窓会

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「そういえばさあ、アレ、アイツ。『サナダ』のこと覚えている?小学校の時の」 その同窓会でそういってボクの記憶の琴線をつまびいたのは中学で一番仲が良かったヒグチだった。 「実はさー、俺、アイツのことが好きだったんだよね-」 そういうと事務機の営業をしているというヒグチは外回りで焼けた顔に酔いが加わり、土色と形容するほかなくなった顔をゆがめてうつむいた。
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