夏だ!! 海だ!! 皆で旅行だ!!☆

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あれから数分、先に動いたのは誠だった 一気にドリブルでゴール付近に走ってったと思うと そのままシュートを決めようと飛ぶ 「…っさせるか!!」 「おせぇよ」 誠の手から放たれたボール それは、綺麗な放物線を描きゴールネットに吸い込まれていった 「っしゃあああああ!!!!!!」 ボールが落ちると同時に上がった誠の嬉しそうな声 そちらに目を向けると不意に目が合い、誠がこちらに拳を突きつけてきた そんな誠に俺は、笑みを浮かべると自分も拳を突きつけてそれに答える 「あー!!!! くそっ もう少しだったのに!!!!」 一方、誠を止められなかった太陽は 悔しそうだ 「おら、まだ始まったばっかだろ? 次だ、次」 「………………!! おうっ!!」 顎を伝う汗を拭いつつ太陽の頭を軽くチョップした蓮志は、走っていってしまった それに続き太陽もゲームに集中する 「太陽達も頑張ってぇー!!」 「「「……………………!!」」」 そんな背中にエールを送ると届いたらしい太陽達は 手を振って答えてくれた 「………会長、バスケ上手いね」 あれから数分、ゲームを見ている俺の耳に届いた茉白の言葉にゆっくり頷く 流石と言うべきか…先程から誠の動きは、スキがない 今も万里からパスを受けると一気にゴール付近までドリブルをして走っている 『………でも、太陽達も諦めてないんじゃないかなぁ~?』 「……………………?」 そう言って笑う俺を茉白は 不思議そうに見つめていた
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