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「…………は?」
俺の小さな呟きに顔を上げた太陽は、たっぷりの間の後 短い言葉を発した
「「………」」
再び屋上に沈黙が訪れる
「ばっ……お、俺はただ…蓮志と紬が友達になってくれたら嬉しいなって思っただけで……!!」
そう言った太陽の顔は トマトみたいに真っ赤だ
素直な奴だな と思う
でも 不思議とそんな太陽の反応を見てもモヤモヤする事はなかった
前までは、会長や副会長が太陽に絡む度にイライラしたりモヤモヤしたりしていたのに____
何でだ……?
「………そ、そー言う蓮志こそ 俺が屋上に来てからずっと百面相してたけど、紬の事 考えてたんじゃねぇーの?
教室で笑いかけられてたし……」
「……はぁーーー!?!?」
今度は 俺が驚く番らしい
おまけに 心臓がさっきからドキドキうるせぇし、顔も熱い気がする
「……へぇー、やっぱそうだったのか」
俺の反応を見た太陽は 低い声でそう言うとニコリと笑う
ヤバイかも
そう思った俺は、素早く立ち上がり太陽から離れた
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