第1章

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「良かったね、君は内助の功で 良いお嫁さんになるってよ」 「えっ、内助のってなんですか?」 「はははは、まだ若いからな、 あげまんって言ったら分かるかな」 「ああ、なんとなく旦那さんを 稼がせられる人とかでしたっけ…はは」 「まぁ、そんなような良い嫁さんになるってよ、 なぁ、ハルオちゃん」 彼は、笑顔で激しく頷いていた。 「さぁちゃんって言われると、運がいいんですか?」 「さっちゃんなんだけど、さぁちゃんって 聞こえるよな、昔ね、この辺に素直で 良い娘がいたんだけど、その娘がさっちゃんって 言ってな、ハルオちゃんが、 さっちゃんみたいになるよって見抜くんだわな」 「へぇ、そう言う意味なんだ、なんか占い師みたい」 「あっ、くれぐれも言われないからって ダメなんじゃないよ」 「ああ、よかった。 私達は言われなかったから…あははは」
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