0人が本棚に入れています
本棚に追加
西日が低く眩しくなると、
商店街のアナウンスが5時を知らせる。
この日は、縁日で夜店の支度はすでに始まっていた。
店主もいつもより店を長く開ける日…
「なぁハルオちゃん、
今夜は賑やかでいいよな、フフフフ」
そんな、ハルオちゃんがまだ幼い頃、
向いに住んでいた意地悪な
おばさんは、うまく喋れない彼を
よく怒鳴り付けるように
日頃の鬱憤をぶつけられるなど苦い思いを抱えていた。
嫌がるハルオちゃんは、おばさんが出て来ると
逃げるように
隠れたのだがわざわざ近寄っては、
長々と嫌がらせをされていた。
女だてらに、近所の嫌われ者で
「疫病神」と避けられていた。
店主のところに、縁日に出向いた
近所のおじさんが近寄って来た。
最初のコメントを投稿しよう!