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「あっ、どうもどうも、売れてますか」
「いやいや、ボチボチですよ…フフフフ」
「あれっ、ハルオ君かぁ、いくつになったっけな」
「僕よりも少し上だからね」
「だよなぁ、65は過ぎたのかな、奇跡の子供だよな」
「あんなこともあるんだね」
「そういや、まだ御稲荷様に来る女達に、
例のあのダメな方も言っちゃうの」
「いや、さすがにバカ正直に言うのは懲りたのか、
黙ってるかさっちゃんだけよ」
「そりゃ、ハルオ君も利口になったもんだね…ほほほほ」
「僕は、ハルオちゃんが
見抜いてる時の表情で分かるけどね」
「そらそうだよな、世の中には
良い娘か普通の娘だけじゃない…ほほほ」
縁日の日は、より多くの訪問客が
御稲荷様に集まり長蛇の列にもなる。
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