第1章

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ハルオちゃんも、ベンチに座りながら上機嫌でいると… テレビ取材のクルーと、 人気タレントの男女3人が来た。 そのうちの女性タレントの1人は、 セレブキャラが売りで 毒舌が持ち味の高飛車なイメージは 演じるうちでもあるのだが、 彼女も結婚が出来るだろうかとの コーナーによるものだった。 すると、思わずハルオちゃんが立ち上がった… 大物お笑い芸人が司会の番組で、 彼女が生中継のお参りをする。 取材側のレポーター役で 地元出身の芸人へとカメラが回り出した。 「こちらが噂の縁結びの神様と言われる 御稲荷様ですが、ええ、イメージよりもかなり 小さなめな感じではありますね、ご覧の通り 祈願に訪れる方がこの商店街を埋めつくしてます」 スタジオに切り替わると、MCが女タレントをイジる… 「いっくら、お願いしても 年収1億なんて男は、おらんと思うぞ」 「いえ、大丈夫ですよ、御稲荷様に 見つけてもらいますから…ははは」 「アホな、おまえが破綻させてしまうがな」 「やめてください、私は、あげまんですから…うふふ」 「どうでもええは、それよりか順番そろそろやんな」 「ハイ、それではお願いして、 まずは素敵な彼氏を目指しますよ」
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