2

7/9
前へ
/56ページ
次へ
■ この日、美咲は仕事が忙しいみたいで深夜に帰宅した。 ふらふらとベットに倒れ込んだかと思うと口を押さえて声を殺すように泣き出した。 俺は驚いた。 「美咲……?」 名前を呼んでも答えてくれなくてそのまま泣き続けて、、、 震えていた。 そのうちに泣き疲れて 眠った。 目じりに涙の跡がついている。 俺はどうしたらいいのかわからなくてずっと美咲を抱きしめていた。 仕事で何かあったのか…… いや、美咲は仕事のことでこんなふうに泣いたりはしない筈だ。 そうなると俺のせいなのか……? (いったい俺は何をやらかしちゃったんだよ) こんなに美咲の泣かせたのは今までにあの時一回かぎりだった。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加