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70日目
道を歩いていたら、マンションの高層階から何か落ちてきた。
それは前髪をかすめ、つま先ぎりぎりに落ち、割れた。
スイートピーの鉢植えだ。
あっぶね!
あやうく当たる所だった。
まだ道連れにすることを諦めてないらしい
マンションを見上げると、アイツが宙を漂いニタリと笑う。
クッソ!何か言えってんだ!
これでも、くらえ!
アイツに向け鉢植えの砂を投げた。
実体のない彼女に当たるはずもなく、
砂は空中で引き返しパラパラと自分に降りかかる。
ペッ!ペペッッペ!
忌々しい!
目や口に砂が入り悔しさで怒りが増幅される。
くそ!くそ!くそ!
そう簡単に死んでたまるか!
一人で逝けってんだ!
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