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このことを私は、アディソン様に言いました。
そうしたら、何故か私に『リーザは欲しいか?』と聞いてきました。
私に聞いても意味がないのに。
もしかして、女性の意見を取り入れようとしているのでしょうか？
だとしたら、本心を伝えましょうか。
｢私ですか。
私は、あまり欲しいとは思いませんね。
いきなり、貰ったりしたら迷惑と思うかもしれません｣
もちろん、あくまで私の場合ですとは言いましたよ。
ですが、アディソン様は『せっかくだが、今回はやめておく』とおっしゃいました。
残念な事ですが、仕方ありません。
次の作戦を提案しようと思います。
｢『ドキドキデートお誘い大作戦』?」
アディソン様、固まりました。
そうです、『ドキドキデートお誘い大作戦』です。
でも、これは難易度高そうですね。
では、違うものを。
｢『殺し文句で相手を射止めよう大作戦』．．．．｣
あらあら、アディソン様うめいています。
｢例えば、すれ違うときに『綺麗です』とか囁くとか。
彼女が泣いていると、ハンカチを差し出して『大丈夫ですよ』とかを言うのです｣
どれも、大人気ロマンス小説の台詞である。
幼い頃から想っているのに、今だに恥ずかしそうなヘタレアディソン様には難しいでしょうが。
｢･････････｣
アディソン様無言です。
｢大丈夫ですか｣
聞いてみると、絞り出すように声をあげられました。
｢...頑張ります.......｣
はい、頑張ってください！
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