第一章

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私をリーザと?その事なら確認など取らなくてもいいのに。 それに、私からもお願いがあるのです。 「いいですわ。 それに、私からもお願いがあるのですが。 敬語は使わないでくださいませんか」 アディソン様は安心したように言った。 「分かった」 やはり、貴方にはその方が合っています。 あれ、私はなぜアディソン様が敬語よりも、こちらの方が似合うと思ったのかしら? 彼とは今日初めて会ったのに。 「...ーザ、リーザ」 いけない、また考え事をしていました。 「すみません」 私は微笑む。 彼にリーザと呼ばれた時の、懐かしい響きに戸惑いながら。
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