第一章

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私、リーザ=ウェルヘルムはジョアン=アディソン様の恋路を全力で応援いたします。 その第一段階として、次の日曜日に作戦会議を行うことにしました。 それまでに私は、調べる事があります。 女性は、どのようなプレゼントを喜ぶのかメイド達に聞いてみます。 私としては、そうですね............. 変に気を使うからいりませんね。 でも頂くとしたら、香り袋でしょうか。 私を参考にしても仕方ないと思いますが。 あっ、アディソン様とうとう愛しい方が誰か教えてくれませんでした。 私も好いている方がいるとは言いませんでしたので、お互い様ですが。 【灰銀色の髪に水色の目、私と同じ歳でアディソン様とは昔会ったことがある】ですか。 そのような方は聞いたことがありませんね。 この国において、歳が若い令嬢では私以外に髪が灰銀の方は知りませんし。 お年寄りの方にはいらっしゃると思いますが。 もしかして、外国のお方とか。 それでも、思いあたりません。 それに、そうなると恋が叶うのは難しいですね。 やはり、本人に直接聞いてみるのが一番ですか。
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