お世話に…

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  【此の種の男達は成体前に群から離れる 別の群の女達に魅入られると その群に入る事が許される 又例外も有り 別の群が何らかの原因で縮小し群として機能しなくなった場合 他所の群の長の赦しを得て其処に組する】 『へぇ こぅやって必要に為ると知識が降ってくるのね?』 「して…ムクは何処に行ったのだ」 「この子が来る途中おまけ付きの蛇を見付けたって ムクが獲り─」 「誰か手伝ってくれぇ」 蛇の頭を銜えながら器用に叫び 長の回りに居た雌達が駆け寄る 「こいつ喰ったのが デカくて通路に引っ掛かってやがんの」 鴨ネギは何処の世にも 居るもんだなと思うムクの子であった 『…っかし…生喰ぃだょなぁ 喰ぇっかなぁ…こぅゆぅ時は前世の記憶って邪魔だょなぁ』 生態的にではなく心情的に悩むが背に腹は変えらん位に空腹が堪えられなければ必然的にとの考えに到る 『習うより慣れろ…?』 「ちと違ぅか…」 「しかし 君は未だ間もない様に見えるが…中身は大人びているな継続者か?」 『継続者?何ぞゃ?』 【この世界では 1度天に召され器を変え 魂の記憶を継続をする者が稀に現れる 但し前とは異なる種で何かしらの能力(補正)を1つ授かっている 又種の繁殖機能が無く長寿である 人種には前例がない事象 人種以外は皆知る常識】 「えっ!?…ぉ…えぇっ!? …ぁ…すぃません 継続者の様です…」 『思わず声に出しちまった… 最後の件は黙っとぃた方が良さそぅだな』 と追加が降ってきた 【人種は生前と同じ種を求める者が多く 過度の力を求める者も多い故 成就させられて居なぃ 君が初 補正は君の眠りに関する常時発動型】 『追々解るのかな?』 長 「君は継続者としての自信がない事を踏まえるに外からの者の様だな… レム この子は継続者では在るが 赤子と思い育てなさぃ 何が危険かも解ってはいないであろぅ 考える頭は備わっている様だから手は掛からんだろぅがな」 「賜りました」 と此方に 上から顔を覗く様に観て 「私の事は お母様て呼んで♪」 「ぃゃちょっと 抵抗が在るんですが…」 「ん~ 知識の無い大人びた子ども…扱い難し…仕方無い 名で呼びなさい 後 その話し方気に入らないゎね…」 「は…」 「は?」 「は 母上…こ 此れで勘弁して下しゃぃ」 『は 恥ずかしい上に噛んでまったゃなぃかぁ』 「ん~♪可愛ぃゎね 許してぁげるゎ」
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