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──微睡みの中 声が届いた
『継続者か 中々良い呼称だな
では 心の継続者ょ
貴方は私に逢わずして その世へ落とされ事に 不安を抱いているのであろぅ
何故か
簡単な事 必要性が無き故
貴方の思う侭に生きよ
己の善に従い 己の悪に従え
その脚で その眼で その心で…
貴方が私と
交わした理念を曲げぬ事…』
其処までが
耳に…否 心に届いた言葉
未だ先が有ると思えるが 未だ聴かずとも良い そぅ言われてる様にも感じた
その先は いつ聴けるのか
ぃゃ 先なんて無いのかも…
目的捜しの旅
俺が羊皮紙に書いた事の1つ
この声の主との契約なのだろぅ
何を以て目的と為すか
曖昧な契約内容だ
確か書いて有ったな『自由』と
己を律する事の大変さが
何からも縛られないからこそ
浮き彫りに為る
何処迄が善で 何処からが悪か
その善悪が何に対してか
己に従えとゎ…
また 厄介な言い方してくれる
一番 不透明で不明瞭な 采配
心は移ろい易く流され易い
意地の悪ぃ事だ 俺の事を
よく知って いらっしゃる
『考えが纏まった様だね 次 此処に来れるのは旅の終り 貴方なら意味は解るね』
見抜かれていたか…
悪戯を好む契約主だな
嫌ぃじゃなぃ そぅゆぅ戯れゎ
終りが いつに為るやら…
気長に待つ そぅゆぅ事か…
『良い旅を…』─────
───────
────
──
ムクの子が微睡んでいた頃
生を受けた大樹の枝にて
猿姿の森守
「子が目覚ぬとな?」
使い
「はぃ 継続の子なのですが…」
「いつ頃眠りに付いたのじゃ?」
「2日前の2度目の昼前です」
「ふむ… 暫し待っておれ」
猿姿から龍人へ変化し
右手人差し指で胸の前へ バレーボール位の 魔法陣を描き始める
書き終わると左手人差し指で魔法陣の下部を弾き その場で高速回転する
左手を回転する魔法陣下部へ宛がい砲丸投げの様に真上へ勢いよく押し投げた
上へ放たれた魔法陣は打ち上げ花火の様に ある程度上空に出た処で音も無く パァと弾け消えた
それを目視で確認した森守は猿姿に戻ると胡座をかき ふむふむ と相槌を打ち始める
4・5分位か 相槌を打っていた森守が話始めた
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