お世話に…

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  とある森のとある木の虚 比較的大きなそれは熊が棲める位ポッカリと開いていた 其処へ突如眩い光と供に 「─ミギャゥギャゥ!! …!?」 『─んだってばぁ!! …ッ!?』 と叫び散らした生物が現れた 所謂、子猫 『ぅわ~仕事速過ぎるょ~しかも子猫だょ~生存率低いし…』 虚からそぅっと顔を出して辺りを見回すと樹海が広がっていた 『やばぃょ~怖ぃな~何で俺猫とか書ぃちゃったんだろぉ…そぅだょなぁ…人が主導権握る星とかじゃなぃもんなぁ獣だもんなぁ』 羊皮紙を読んでる時に在った前世の記憶? 人に可愛いがられてる生き物達 楽に暮らせるとか考えが甘かったと罸が中ったんだと猛反省 と 後ろから いぶし銀な声で 「ちんまぃのが来たの」 ビクッ として猛逃走 木の虚内端の隅 少し窪んだ所に逃げ込んでそぅっと声の方へ顔を向ける 「わっはっはっ そんなに驚かんでもいぃじゃなぃか まぁその素早い逃げっ振りは生き抜く糧にはなるがのぉ」 続けざまに 「御上からお達しが来ての お主を旅立ちする迄面倒見てやってくれと頼まれたんじゃ ほれ こっちに来なされ」 恐る恐る近くに寄り見上げると そこには梟の様なもっさりした羽根に包まれた禽が居た 「猛禽類だょね?喰わない?俺捕食対象だょね?」 「なんじゃ喰われたぃのか?」 妖しく目が光る気がして 「お願いします あ…ぃやそぅじゃなくて…お世話に……あんまりウジ〃してたら本当に喰われそぅだから…」 「はっはっはっ 喰いゎせんょ これは仮の姿じゃ 儂ゎここの森守じゃでな 広大な森を見て回るのに色々な姿に成る必要があるのじゃょ どれ」 と言って目の前まで降りてきて 「皆の処まで行くに此れでは お主がキツかろうてな 姿を変えるで ちと下がっとれ」 と言って淡く揺らめき姿が猫科の獣人に成ると ヒョィ と摘まみ上げられる 「では行こうかの」 森を進みながら 「流石に猫は居らなんでな ま お主も生粋の猫ではない様じゃし 同系の群に子を亡くした者が居るでな そこに預け様思ぅておる 儂ら森守は見守る事は出来ても親の様な事は出来んからの じゃから独立の頃あの虚へ来なされ」 「道…解らないです…」 「なぁに森守は儂だけではなぃからの沢山居るから そんなに心配せんでも大丈夫じゃ皆お主の事を知っとるしの」
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