夢遊病

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次の日の朝、悔しさでほぼ眠れず、おそらく2~3時間くらいしか眠っていなかったが なんとか眠い目を擦りながら、朝食の支度をした。 「お義母さん、ご飯ですよー。起きてください。」 私は鍵のかかった、義母の部屋をノックした。 中から返事が無い。 「ご飯、冷めちゃいますよー。」 もう一度声をかけたが返事はなかった。 寝てるのかしら?珍しいわね。 いつも早起きで、私より早く起きてることもあるのに。 まあたまには寝坊することもあるかな。 私は諦めて、自分ひとりで食事をとった。 ところが、義母は正午になっても起きてこなかった。 これはおかしい。 私は心配になってきた。 「お義母さん、どうしたんですか?具合でも悪いの?」 私は不安に狩られ、ドンドンとドアを叩いた。 相変わらず返事はない。 どうしよう、もしかしたら、中で倒れてるのかしら。 私は緊急事態だと思い、鍵をつけたドアノブをハンマーやバールなどで破壊した。 「お義母さん!」 ベッドの上には、冷たくなった義母が横たわっていた。 目は充血し、舌が長くべろんと口から飛び出していた。 首には、電気コードが巻きつけられていた。 私はすぐさま、救急車と警察を呼んだ。 義母は私が発見した時にはすでに脈はなく、病院で死亡が 確認された。 首をコードで絞められたことによる、窒息死だとわかり、 早速捜査が開始され、私はすぐに任意同行を求められた。 「まさか、私がやったって言うんじゃないですよね? そんなことするわけないでしょ!だいいちあの部屋には、 鍵がかかってたんですから。私が入れるわけないじゃない!」 「でもね、窓は開いてたんですよ。」 刑事たちは私を疑っている。 「そうだ、お義母さんは防犯カメラをつけてたんですよ! それを見たら真犯人が写ってるはずです! 刑事さん、防犯カメラを見てください!」 私は必死に叫んだ。これで私の無実が証明されるはず。 刑事たちは溜息をついた。 「見たいですか?」 意味ありげに私に言う。 「当然。これで私の無実が証明されるんですから。 早く真犯人を捕まえてください。」 刑事は仕方ない、という顔で私にパソコンで録画された画面を 見せてくれた。
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