第1章

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「萌、企業の方に次、いつ伺うかを伝えておいてくれ」 『分かりました』 すぐさまパソコンに向かい、カタカタと文字を打つ。 萌は正直いって要領がいい。 仕事もそつなくこなし、得意先からのウケも上々。 しかし、最近萌に対する女子の反応が冷たいように感じる。 「萌さん、ゴミを捨てに行ってくださる?」 「それが終わったらコピーよろしく~」 コクと頷き、外へゴミ出しに行く。 嫉妬というのは醜いものだ。 自分より仕事が出来る萌を、女達が目の敵のように扱っている。 もちろん上司として放っておく訳にはいかず、何度も注意しているが、萌の方が庇ってしまうため、それ以上何も言えなくなってしまっているのが現状だ。
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