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その日も、女どもから様々な雑務を言われ、こなして終わった時には、残業で残っていた俺が終わる時間になっていた。
『お疲れ様でした。ではまた明日』
いつもと変わりなく帰ろうとする萌に、俺は声をかけた。
「なぁ……一緒に焼き肉食いに行かないか?」
別に邪な気持ちがあったからじゃない。
単純に、見ていられなくなって……確かに萌は美人というか美少女みたいな顔立ちだが、狙ってはいない。
そんな誰へともわからない釈明をしつつ、萌に入り口近くに座るように促し、俺はその隣へ座る。
テーブルが2組ある大部屋で、畳間。
襖は常に空いていて、外からは店の喧騒が聞こえる。
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