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家から自転車で20分ほど行った場所にレンタルショップがあります。
当時はそこに行くことが私の1番の楽しみでした。
そこの店には毎週のように通い、行く度にCDを5枚から多い時には10枚ほど借りていました。
私にとってその店はまさに無くてはならない場所でした。
しかし、ただ単にCDがたくさんあるからそう呼んでいた訳ではありません。
CDがたくさんある他に私がそこを無くてはならない場所を呼んでいる理由がありました。
私はいつもCDを借りる時にすぐにレジには行かず、レジが見える場所でレジの様子を見てからレジに行っていました。
なぜなら私にはお目当ての店員さんがいたのです。
そう、彼こそが私が夢中になっている3つ目でした。
彼の名前は高橋さん。
べつに本人から直接聴いた訳ではありません。
彼がいつもお店で着ている深緑色のエプロンに付いている名札に『高橋』と書いてあるんです。
私が名前以外で知っていることと言えば彼が高校生だということと、彼も洋楽が好きだということだけ。
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