第1話 赤いブレーキランプ

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「ねぇ真一さん」 「ん?」 「私たち…どうなるのかな」 「…」 「それを考えるだけで、私、怖くて眠れないの」 「心配ない。誰も見てなかったんだから」  真一は、麻里子の乱れた髪を撫でたあと、ベット横にあるスタンドを消すために、手を伸ばした。  パチンと音がして、オレンジ色の灯りは消えた。  色こそ違うものの、麻里子を不安にさせないためだ。
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