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バレないように息を整えて
私は旧校舎の角を曲がる
15m先に谷口先輩がいる
私はできるだけゆっくり歩く
少しでも長く谷口先輩と同じ空間にいれるように
10m……谷口先輩が近づいてくる
心臓が飛び出しそう!
顔が見たい
だけど、恥ずかしくて顔を上げられないよぅ
5m……無口な谷口先輩の口が動いてる
ボソボソと小声で何か言ってるみたい
「我が……エリクシオンに……忠誠を誓わなければ……この右手が……メダリオスの扉を開くとき……バモス国王の……」
……あぁ……なるほど
そういう方でしたか。
私の気持ちは一気にスーンと冷めた
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