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「でも、いつまでも引き分けというのもかっこ悪いだろう。」
「引き分け?あれは本気を出して戦ってない白夜さんの負けでしょう?」
「本気を出さずとも引き分けに持っていった俺の勝ちだろう?」
「それは何ですか?負けた時に『俺は本気を出してない』と言い訳するためのものですか?」
「本気を出すにも値しないという意思表示だ」
「言ってくれますねぇ」
「悔しかったら本気を出させてみろ。まぁ無理だろうがな」
しばし無言で睨みあった白夜と景は同じタイミングでプッと吹き出して
「「アハハハハハッ」」
と笑った。
「元気そうで何より。人間に殺されたという噂を聞いたからどうしたものかと思っていたんだ」
「殺されたぁ?殺されてあげたの間違いですよそれ」
「景がそう言うならそういう事で納得をしておこう」
「今、生きている時点で殺されたという言葉自体が間違ってますけどね」
「あぁ、それもそうだね」
白夜は頷く。
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