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景はふと肩からかけているバックを見てから白夜に視線を移した。
「あの、白夜さん」
「ん?何?」
「お腹減ったんでご飯食べていいですか?」
と景は聞くと白夜は予想外の質問に一瞬間を置いてから「どうぞ」と返し、景は「どうも」と言いながらオニギリをバックから取り出した。
「というか、白夜さんはこの大学では生徒なんですか?それか、教員とか?」
白夜は少し考える素振りを見せてから
「教員もいいけど、俺はこっちに学びに来てるからね生徒扱いだよ」
と答えた。
「へぇ、それで、何年生なんですか?」
景は言い終えるとオニギリを頬張った。
「一応二年生だよ。」
白夜が答えると景は意外そうな顔をして
「まさかの一つ上ですか。てっきり3年生とかかと思いましたよ」
そして、またオニギリを頬張った
「正直、別にどっちでもいいんだけどさ」
「どのみち、白夜先輩なわけですね。」
「そうなるな。」
景はオニギリを口に運ぶ手を止めて、しばし空中を見ると
「二年ってことは、あの人と学年が同じなわけか」
とボソッと呟いた。
「あの人?」
白夜は聞こえたらしく気になった単語を繰り返した
「あ、いや。多分白夜さんなら会えばわかりますよ。明らかオーラが違いますから」
「ふーん。気になるけど深入りしてほしくなさそうだから聞かないでおく」
「それはありがたいです」
残りのオニギリを全て口に入れた景はお茶を飲みふぅと一息ついた。
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